クロスバイクのフラットバーハンドルをドロップハンドルに交換してみた①
ようやくドロップハンドル他パーツが届いたので、さっそく交換していました。この記事を書いているときは、普通に終わって軽く30kmほど走っています。
交換は合計で3日掛かり、合計作業時間は20時間行かないくらいでしょうか。アウターケーブルの長さを間違えたり、ワイヤーがうまく張れなかったりと苦戦はしましたが、一応走ることができる状態にしました。
流石に作業のすべてが1記事で書ききれないので、2、3記事に分けようと考えています。1本目の今回は、作業全体の流れというか、手順みたいなものを書いています。
チェーンを切る
切ったチェーンに合わせて新しいチェーンの長さを決める
- これはチェーンは交換するが、クランクセットとスプロケットの交換は行わないために、同一のリンク数で対応できることを見込んだもの。
新しいチェーンをミッシングリンクが取り付けられるよう、後ろ側のアウタープレートからピンを抜く
- これでチェーンの両端がインナープレート同士になれば良い。片側がアウタープレートだったり、両側ともアウタープレートでは、ミッシングリンクはつながらない(リンクそれ自体はアウタープレート)
リアディレイラーのワイヤーを抜く
リアディレイラーを外す
リアディレイラーを取り付ける
フロントディレイラーのワイヤーを抜く
フロントディレイラーを外す
新しいフロントディレイラーを、ディレイラー取付バンドに固定する
- この時、ボルトとディレイラーの間に噛ませるスペイサーが不要なため、なくさないように気を付けつつ外しておく。今回は直付け型だが、バンドマウント型でも同様のパーツがついてるかは不明。
ステムを交換する。ハンドルバーを外し、ヘッドからステムを外す。
- このとき、フォークを抜かないように注意する。
新しいアヘッドステムを取り付け、タイヤと水平を取りつつ固定する。
STIレバーをドロップハンドルに取り付ける。
- 5mmのアーレンキーでクランプを緩め、ハンドルのバーエンドから取り付ける。
- ハンドルに彫られている(または印刷されている)目盛りを参考に、適当な位置に取り付ける。
- 完全に固定はしない。この後角度の微調整をするため。
ドロップハンドルをステムに取り付ける。
- まだ細かい調整が残っているので、完全には固定しない。
サドル位置の調整が必要な場合は適宜調整を挟み、軽く跨ってみる。レバー及びハンドル位置の調整が必要そうであれば、都度調整する。
- 概ね位置を調整したら、次の作業に進む。
レバーの固定をする。
ステムの固定をする。
リア用シフターケーブルのアウターケーブル長を決める。
- ハンドルを目いっぱい切った状態で、フラット部に沿わせても、張らないよう、余裕を持たせて決める。
- 決めた位置でカットする。
- レバー側にレバー用のキャップを、反対側にシールドキャップ(線4本。注1。)をはめる。
フロント用シフターケーブルのアウターケーブル長を決める。
- 基本的にはリアと同じだが、途中でケーブルアジャスターを挟むため、その分の余裕を見てアウターをカットする。このため、フロントのアウターは2本作ることになる。
チェーンを張る。
リアディレイラー調整をする。
- トップ側のHボルトの調整。
- STIからワイヤーを張る。アウターケーブルを通し、アジャストボルトを半分緩めた状態でワイヤーを仮固定する。
- この時、STIレバーはトップに合わせておく。リアはトップ側が最もワイヤーの張りが緩み、ロー側が最も張った状態になる。もし、最もトップ側になっていないと、この後の調整がすべて無意味になる。
- ダウンチューブの下で、インナーケーブルを摘み、初期伸びを取る。その後、ワイヤーを固定する。
- この動画(https://www.youtube.com/watch?v=yNDYHRsTglU)を参考に、トップ側の調整をする。
- ケーブルアジャストボルトでの調整。
- STIレバーを操作し、ロー側へ変速していく。
- このとき、入りにくいときはロー側Lボルトを調整する。
- 変速後、スムーズに変速できるようにLボルトを調整する。
フロントディレイラー調整をする。おおよそここの動画https://www.youtube.com/watch?v=NX0wx-EBe60を参考にして調整する。
以下はたぶんそんなことをしたような、していないような…
- インナー側のボルトの調整。
- STIからワイヤーを張る。アウターケーブルを通すが、ケーブルアジャスターは緩めておく。
- レバーはインナー側に合わせておく。
- STIレバーを操作し、アウターに変速する。この時、入りにくいときはアウター側のボルトを調整する。
ちなみに、ST-2300及びST-2400と違い、ST-R2000ではケーブルの取り回しが上位モデルと同様になったため、ケーブルアジャスターが付属していない。そのため、フロントディレイラー用のケーブルアジャスターを別途買い求める必要がある(1敗)。
http://fotopota.sakuraweb.com/archives/2015/05/sm-ca70.htmlを参考にした。
ブレーキワイヤーのアウターケーブル長を決める。
- フロントはハンドルバーに沿わせたとき、若干余裕が残るようにする。
- リアも同様にするが、作業したバイクはアウターケーブル取付位置に固定用の補助パーツがあるので、これを前のワイヤーを外すときに失くさないようしなければならない。
- リアブレーキのアウターは2本作る。リアアウター受けからリアのバナナパイプまでのアウターは、今まで能登同じ長さにカットしている。
ブレーキにワイヤーを張る。
ここで、私が使用しているバイクは、キャリパブレーキが固定できないフレーム(/フォーク)形状であったために、付いていたTEKTROのミニVブレーキを流用している。シマノは互換性が無いとしているが、引きしろの違いによるものであって、遊びを極端に少なくすればタイヤロックができるほどにはブレーキの制動力を確保できた(注2)。
- ワイヤーを張る際、完全には固定せず、都度レバーを引いてハンドルにレバーが当たらないようにする。
- 適当な位置に張ることができたら、そこで固定する。
作業時に適宜めくっていたブラケットを戻し、ハンドルのフラット部に各種アウターケーブルを固定しておく。・・・と書いておきながら、まだ私はやっていない。というより、エアロハンドルでも無いのに恐縮だけれど、下ハンはバーテープを巻いても、フラット部は巻かないでおこうかと考えていて、一応ビニールテープで留めるだけにしてある。
おおよそ、これで交換完了。
・・・といった感じで、交換していた記憶がある。なお、リアディレイラーのインナーケーブルは、一度カットしてしまったこともありケーブルがほつれてしまったために、前々に買ってあったインナーケーブル(4年物)に替えてある。その時ケーブルの外し方がわからなくて、1時間ほど苦戦していたのは別の話。
ケーブルを外すときはこちらhttps://840.shunoman.com/?p=2706を参考にして外した。確かに、一番緩めないと外れなかったんだけど、タイコが素手で取れる程の位置には出てこなくて、3番のマイナスドライバーでむりやり引きずり出していた。
ざっと書き出しただけでこれくらいあります。めちゃくちゃ読みにくいのは分かってるんですが、詳しい所とか、使ったパーツの写真とかはまた次の時に載せようかと思っています。とりあえず、流れだけをまとめてみました。
ただ、自分でもよくこれだけの作業をなんとかやり終えたなぁ、と思います。さすがにこれだけでは自信にはなりませんが、少しずつとはいえやれることを増やしてきたつもりです。
とりあえず、次回は各部の写真とか載せながら、30km走ってみた感覚を書いてみようかな、と思います。
注1. シールドキャップには大きく2種に分かれる。1つは線2本のもの、これは通常のキャップ部に使用される・・・というか、そもそもシールドキャップではない(ノンシールド)。もう1つは線4本のもので、これは、リアディレイラーのアジャストボルト部のみに使用される。ただし、今回購入したR2000レバーには、すべて線4本のシールドキャップが同梱されていた。
注2. https://suou9072.hatenadiary.jp/entry/2017/11/04/203834を参照。ここでは、ブレーキワイヤーを解放できなくなる、とされているが、バナナパイプをアームについているフックから外せば、一応そのままタイヤを外すことはできる。
注3. なんか異音するけど調整狂ってるのかなぁ・・・?、と思っていたが、リアのガイドプーリー下が正しい位置に通されていないだけだった。通したらイオンは解消された。あの状態で20km走っちゃったんだが;;;