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クロスバイクのフラットバーハンドルをドロップハンドルに交換してみた①

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https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/claris-r2000.html から
 ようやくドロップハンドル他パーツが届いたので、さっそく交換していました。この記事を書いているときは、普通に終わって軽く30kmほど走っています。

交換は合計で3日掛かり、合計作業時間は20時間行かないくらいでしょうか。アウターケーブルの長さを間違えたり、ワイヤーがうまく張れなかったりと苦戦はしましたが、一応走ることができる状態にしました。

 流石に作業のすべてが1記事で書ききれないので、2、3記事に分けようと考えています。1本目の今回は、作業全体の流れというか、手順みたいなものを書いています。


  1. チェーンを切る

  2. 切ったチェーンに合わせて新しいチェーンの長さを決める

    1. これはチェーンは交換するが、クランクセットとスプロケットの交換は行わないために、同一のリンク数で対応できることを見込んだもの。
  3. 新しいチェーンをミッシングリンクが取り付けられるよう、後ろ側のアウタープレートからピンを抜く

    1. これでチェーンの両端がインナープレート同士になれば良い。片側がアウタープレートだったり、両側ともアウタープレートでは、ミッシングリンクはつながらない(リンクそれ自体はアウタープレート)
  4. リアディレイラーのワイヤーを抜く

  5. リアディレイラーを外す

  6. リアディレイラーを取り付ける

    1. Bテンションアジャストボルトの固定位置に注意しつつ、ボルトをグリスアップし、ディレイラーハンガーに垂直に取り付ける
      1. ディレイラーハンガーはアルミ製なので、ボルトが少しでも垂直でないと簡単にネジ山がつぶれる。なので、垂直になっているかを十分確認しながらアーレンキーを回すこと。
  7. フロントディレイラーのワイヤーを抜く

  8. フロントディレイラーを外す

  9. 新しいフロントディレイラーを、ディレイラー取付バンドに固定する

    1. この時、ボルトとディレイラーの間に噛ませるスペイサーが不要なため、なくさないように気を付けつつ外しておく。今回は直付け型だが、バンドマウント型でも同様のパーツがついてるかは不明。
  10. 取付バンドを、シートチューブに固定する。ここからはシマノの販売店用マニュアルを参考に調整を進める。

  11. ステムを交換する。ハンドルバーを外し、ヘッドからステムを外す。

    1. このとき、フォークを抜かないように注意する。
  12. 新しいアヘッドステムを取り付け、タイヤと水平を取りつつ固定する。

  13. STIレバーをドロップハンドルに取り付ける。

    1. 5mmのアーレンキーでクランプを緩め、ハンドルのバーエンドから取り付ける。
    2. ハンドルに彫られている(または印刷されている)目盛りを参考に、適当な位置に取り付ける。
    3. 完全に固定はしない。この後角度の微調整をするため。
  14. ドロップハンドルをステムに取り付ける。

    1. まだ細かい調整が残っているので、完全には固定しない。
  15. サドル位置の調整が必要な場合は適宜調整を挟み、軽く跨ってみる。レバー及びハンドル位置の調整が必要そうであれば、都度調整する。

    1. 概ね位置を調整したら、次の作業に進む。
  16. レバーの固定をする。

  17. ステムの固定をする。

  18. リア用シフターケーブルのアウターケーブル長を決める。

    1. ハンドルを目いっぱい切った状態で、フラット部に沿わせても、張らないよう、余裕を持たせて決める。
    2. 決めた位置でカットする。
    3. レバー側にレバー用のキャップを、反対側にシールドキャップ(線4本。注1。)をはめる。
  19. フロント用シフターケーブルのアウターケーブル長を決める。

    1. 基本的にはリアと同じだが、途中でケーブルアジャスターを挟むため、その分の余裕を見てアウターをカットする。このため、フロントのアウターは2本作ることになる。
  20. チェーンを張る。

    1. リア側をトップにし、フロント側はインナーのさらに内側に落とすとミッシングリンクを繋げ易い。この時、フロントディレイラー及びリアディレイラーのチェーンを通す位置に、正常に通したことを確認しミッシングリンクをつなげる(1敗(注3))。

       調べると、リンクをつなげるとき、素手ではまらない、という記述を見かけたが、普通に素手で拡げたらつながった。さすがに切るときは専用工具を使うけれども。

    2. ミッシングリンクを繋げたら、フロント側のチェーンをインナーリングへ戻しておく。

  21. リアディレイラー調整をする。

    1. トップ側のHボルトの調整。
    2. STIからワイヤーを張る。アウターケーブルを通し、アジャストボルトを半分緩めた状態でワイヤーを仮固定する。
      1. この時、STIレバーはトップに合わせておく。リアはトップ側が最もワイヤーの張りが緩み、ロー側が最も張った状態になる。もし、最もトップ側になっていないと、この後の調整がすべて無意味になる。
    3. ダウンチューブの下で、インナーケーブルを摘み、初期伸びを取る。その後、ワイヤーを固定する。
    4. この動画(https://www.youtube.com/watch?v=yNDYHRsTglU)を参考に、トップ側の調整をする。
    5. ケーブルアジャストボルトでの調整。
    6. STIレバーを操作し、ロー側へ変速していく。
      1. このとき、入りにくいときはロー側Lボルトを調整する。
    7. 変速後、スムーズに変速できるようにLボルトを調整する。
  22. フロントディレイラー調整をする。おおよそここの動画https://www.youtube.com/watch?v=NX0wx-EBe60を参考にして調整する。

    以下はたぶんそんなことをしたような、していないような…

    1. インナー側のボルトの調整。
    2. STIからワイヤーを張る。アウターケーブルを通すが、ケーブルアジャスターは緩めておく。
      1. レバーはインナー側に合わせておく。
    3. STIレバーを操作し、アウターに変速する。この時、入りにくいときはアウター側のボルトを調整する。

     ちなみに、ST-2300及びST-2400と違い、ST-R2000ではケーブルの取り回しが上位モデルと同様になったため、ケーブルアジャスターが付属していない。そのため、フロントディレイラー用のケーブルアジャスターを別途買い求める必要がある(1敗)。

    http://fotopota.sakuraweb.com/archives/2015/05/sm-ca70.htmlを参考にした。

  23. ブレーキワイヤーのアウターケーブル長を決める。

    1. フロントはハンドルバーに沿わせたとき、若干余裕が残るようにする。
    2. リアも同様にする、作業したバイクはアウターケーブル取付位置に固定用の補助パーツがあるので、これを前のワイヤーを外すときに失くさないようしなければならない。
    3. リアブレーキのアウターは2本作る。リアアウター受けからリアのバナナパイプまでのアウターは、今まで能登同じ長さにカットしている。
  24. ブレーキにワイヤーを張る。

     ここで、私が使用しているバイクは、キャリパブレーキが固定できないフレーム(/フォーク)形状であったために、付いていたTEKTROのミニVブレーキを流用している。シマノは互換性が無いとしているが、引きしろの違いによるものであって、遊びを極端に少なくすればタイヤロックができるほどにはブレーキの制動力を確保できた(注2)。

    1. ワイヤーを張る際、完全には固定せず、都度レバーを引いてハンドルにレバーが当たらないようにする。
    2. 適当な位置に張ることができたら、そこで固定する。
  25. 作業時に適宜めくっていたブラケットを戻し、ハンドルのフラット部に各種アウターケーブルを固定しておく。・・・と書いておきながら、まだ私はやっていない。というより、エアロハンドルでも無いのに恐縮だけれど、下ハンはバーテープを巻いても、フラット部は巻かないでおこうかと考えていて、一応ビニールテープで留めるだけにしてある。

  26. おおよそ、これで交換完了。

・・・といった感じで、交換していた記憶がある。なお、リアディレイラーのインナーケーブルは、一度カットしてしまったこともありケーブルがほつれてしまったために、前々に買ってあったインナーケーブル(4年物)に替えてある。その時ケーブルの外し方がわからなくて、1時間ほど苦戦していたのは別の話。

ケーブルを外すときはこちらhttps://840.shunoman.com/?p=2706を参考にして外した。確かに、一番緩めないと外れなかったんだけど、タイコが素手で取れる程の位置には出てこなくて、3番のマイナスドライバーでむりやり引きずり出していた。


 ざっと書き出しただけでこれくらいあります。めちゃくちゃ読みにくいのは分かってるんですが、詳しい所とか、使ったパーツの写真とかはまた次の時に載せようかと思っています。とりあえず、流れだけをまとめてみました。

 ただ、自分でもよくこれだけの作業をなんとかやり終えたなぁ、と思います。さすがにこれだけでは自信にはなりませんが、少しずつとはいえやれることを増やしてきたつもりです。

 とりあえず、次回は各部の写真とか載せながら、30km走ってみた感覚を書いてみようかな、と思います。


注1. シールドキャップには大きく2種に分かれる。1つは線2本のもの、これは通常のキャップ部に使用される・・・というか、そもそもシールドキャップではない(ノンシールド)。もう1つは線4本のもので、これは、リアディレイラーのアジャストボルト部のみに使用される。ただし、今回購入したR2000レバーには、すべて線4本のシールドキャップが同梱されていた。

注2. https://suou9072.hatenadiary.jp/entry/2017/11/04/203834を参照。ここでは、ブレーキワイヤーを解放できなくなる、とされているが、バナナパイプをアームについているフックから外せば、一応そのままタイヤを外すことはできる。

注3. なんか異音するけど調整狂ってるのかなぁ・・・?、と思っていたが、リアのガイドプーリー下が正しい位置に通されていないだけだった。通したらイオンは解消された。あの状態で20km走っちゃったんだが;;;