X1CarbonGen10、ついにUbuntuでLTE接続するように
一時(今年初頭)はX1C Gen10にUbuntuを入れて使ってたんですが、その時はまだLTEモデムもMIPIカメラもドライバがなく利用できない状況で、(手持ちのSSDが軒並みPCIe3.0なのもあって)もともとのwindows飲みの利用だった・・・んですが、最近になってついにLenovoがドライバを提供したとの報告がフォーラムに。
動作環境
ドライバのダウンロードとインストール
下記Lenovoのサポートページからtarをダウンロード。
筐体のシリアルナンバーを要求される(WindowsだとService Bridge経由で入力できるっぽいですが、Ubuntu環境だと直接入力したほうが早い)ので入力。その後「Fibocom Wireless WAN L860-GL-16 FCC Unlock and SAR Config tool n3xwp01w.zip」のダウンロードのリンクをクリックして適当なディレクトリに展開。
あとはReadmeを読みながら順次実行すると、たしかにLTEにつながってるではないか・・・!
使用感的なやつ
実際のところ設定してから1週間も経ってないのですが、しばらく使った感じとしては、流石にサービスが立ち上がってネットワーク接続されるのは遅いです。流れとしてはシステムにログイン→デスクトップが表示→(環境によってはいつもの)内部エラーのリポート送信しますか?のダイアログが出る→体感で1,2分ほど経過してようやくネットワーク接続、という感じ。
前情報ではPCIe接続とUSB接続の2方式があるが、なぜかPCIe接続の方は使えずUSBでしか動作できないとか。WindowsではPCIeとして認識されていたような気がするんですが、互換性の違いとかなんでしょうか。
ちなみにReadmeを読むと現状ではUbuntuはサポート対象、Fedoraは未テストということで、Ubuntuで使うほうがいいようです。Redditを見ると環境こそX1CG11とサポート対象なものの、poposユーザでFCCアンロックまで実行してもLTEにつながらないという方もいる様子。
またスマートフォンなどでテザリングをした場合はネットワーク接続まで1分かからないので、よほど急ぎだとか(そんなケースあるか分からないですが…w)だったら普通にテザリングしたほうが早いです。あくまでスマホなしでネットにつながるという利点なので。
スリープから復帰すると認識されなくなる
それとは別で、スリープから復帰するとモデムが認識されなくなる様子(要検証)。ちなみにUEFIのスリープ設定はS3です。GNOME設定、22.10から追加された右上のダッシュパネルのどちらからも項目そのものが消える(!)ので、再起動するまで治らない様子。
ちなみにスリープはモダンスタンバイのS0i1(だっけ?)でもいいんですけど、Windowsではこの間にファンが回り続けてバッテリーを浪費しまくったり、バックパックの中で異常発熱を繰り返すなど散々だったので使ってないです。そもそもM1ほど省電力でもないからモダンスタンバイ自体自分にとってはなくても構わないレベル…
MIPIは?
これで直接インストールせずWSLを使う要因になっていたものがひとつ減ったわけですが、そうなると欲しくなってくるのがMIPIのドライバ対応。と思って探してみると、ドライバ自体は用意されているがカーネルモジュールとしてなので、それのコンパイル+ビルドからやらなければいけないみたい・・・。
さすがに手のかかる作業をやる暇は今はないので、9月に長期休暇を取るのでそのときにでもやろうかしら。
ということで、ようやくエンドユーザレベルでLTEモデムのドライバが降ってきたという話でした。MIPIが使えないというか設定が面倒臭すぎることを除けば大体の障壁はクリアした感じです。 まぁそれとはCTOした2.8KOLEDディスプレイが小数点スケーリング必須なんですがね…100%だと文字が小さいし、かといってデフォルト倍率じゃないからバッテリ消費もどうなるかわからないし、このあたりも追々設定してみようかな。